プラスチック射出成形のプロジェクトでは、コストに影響するさまざまな要因があります。各要因の違いにより、プロジェクトごとに総コストも異なります。
1. 部品の設計 複雑な形状の部品は、金型の設計や加工に時間がかかり、金型のコストが高くなります。サイズの大きな部品は、複雑な形状を伴う場合もあり、より多くの材料を使う大型の金型や、加工に必要な大型で高価な機械が必要となるため、コストが増加します。ただし、例外もあります。設計がシンプルな大型の射出成形金型のほうが、複雑な設計の小型金型より安価な場合もあります。
2. 製品の材料 熱可塑性樹脂の選定も、プラスチック射出成形のコストに大きく影響します。材料を選ぶ際は、部品の数量や価値、添加剤、配合、成形温度、グレード、色、入手しやすさを考慮する必要があります。また、研磨性のある材料は金型のメンテナンスコストにも影響する場合があります。
3. 金型の材料 射出成形金型に使用する金属は、金型の用途と製品のプラスチック材料に応じて選びます。試作品用の金型では金属の耐久性はそれほど必要ありませんが、長期生産用の金型には大量生産に対応できる高い耐久性が求められます。高温に耐えるプラスチックには、より硬度の高い金型が必要です。一般に、安価な金属合金は耐久性が低く、金型の寿命も短くなります。前述のとおり、研磨性のある材料は金型のメンテナンスコストにも影響するため、金型の材料を選ぶ際にはメンテナンスや交換の費用も考慮しましょう。
数量、キャビティ数、サイクルタイム、メーカーの所在地など、ほかの要因もプラスチック射出成形のコストに影響します。プロジェクトを始める前に、各要因とその相互作用を考慮することが大切です。すべての要因を最適に組み合わせることで、コストを抑えられます。






